2012年5月22日火曜日

サーキュラー偏光フィルタを装着すると、レンズフードが着かない?

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前回の投稿で、フィルター群を紹介した。
その中の一枚「KENKO PRO1D CIR-PL SUPER SLIM」、サーキュラー偏光フィルタだが、このフィルタを装着すると、レンズフードが着かない場合があることが判明。

これは、サーキュラータイプの偏光フィルタは、ガラス2枚あわせの構造になっており、前面のフィルタを回転させて偏光具合を調整するため、フィルターをレンズに装着する際の滑り止めのギザギザが横に出っ張っているからだ。

所持しているEマウントレンズで装着できるかテストした。

SEL50F18はフードの装着ができない
まずポートレート用名作レンズ「SEL50F18」だが、残念ながらサーキュラー偏光フィルタを使用すると、フードの着用ができない。
写真を見て分かる様にギザギザが思いっきり邪魔している。


SEL1855もフードを装着できなかった
 標準ズーム「SEL1855」も、やはりギザギザが邪魔で、サーキュラー偏光フィルタ使用時のフードの装着ができず。

ただ、このフードの場合は、SEL50F18に比べてフードが浅いため、プロテクターとしてのフィルタを装着した上に、偏光フィルタを重ねて装着することができる。
ただし、ケラレが発生する可能性は無視できないが・・・



SEL30M35は問題なく装着できた
最後にマクロレンズ「SEL30M35」だが、このレンズのフードは特殊で、フード先端にフィルタやレンズキャップを装着できるようになっている。
このフードの場合、フード内にもフード先端にもサーキュラー偏光フィルタを装着することができた。

このSEL30M35はマクロレンズではあるが、焦点距離が30mm(換算45mm)と標準レンズとしても使用できるため、スナップに使用することもよくあるレンズである。
このレンズにフードと共に偏光フィルタも使用できるのは嬉しい。


SEL18200も装着OK フィルタの回転もさほどしづらくない


最後にフィルタ径が違うが、便利ズーム「SEL18200」はフードと偏光フィルタを一緒に取り付けることができた。
しかも、割と用意に前面フィルタを回転させることもできる。
それで旅行時には「SEL18200」とサーキュラー偏光フィルタの組み合わせで持ち運ぶことが多くなっている。




しかしそもそも、偏光フィルタ装着時に、さらにフードをつける必要があるのか?
サーキュラー偏光フィルタは、フィルタ前面を回転させて偏光具合を調整する必要があるため、そもそもフードがじゃまで使用しにくいだろう。
(SEL50F18のフードに至っては、レンズキャップの装着すらままならないほど深い)

でも私はそういう使用の仕方をしたい場面がある。
やはりフードが着いていればレンズキャップなしでカメラを持ち歩ける。
キャップを外す手間もなく、すぐに撮影できるのは嬉しいものだ。
そして、やはり主な撮影地のペルーの都市クスコは標高3400メートル、日差しは日本の倍はあるように思えるほど強い。
フードは余計な光を遮ってくれる大事なアイテムだ。
そして偏光フィルタも強い日差しで白みがかりがちな空を深い青に直してくれたり、あちこちで激しく反射する日の光を防いでくれたり、とても重宝である。


そんなこともあり、偏光フィルタとフードの両方を装着できないレンズがあるというのは、ちょっと残念?だが仕方ないかな・・・

景色撮影の主な使用レンズ「SEL16F28」パンケーキにはそもそもフードもないし、まぁいいか。




追記

サーキュレータ以外のフィルタを装着して、フードが着かないことがあるかという質問をいただいた。
フィルターも安くはないので、折角買って着かなかったらショックなものだ。

とはいえ、フードを装着する際に邪魔になってしまうフィルターは限られているのではないかと思われる。

なぜ「サーキュラー偏光フィルタ」を装着すると、フードが着かなくなるかは以下の写真で見るとおり。
回転するフィルターと普通のフィルター
左の3つは上から
・サーキュラー偏光フィルタ
・クロススクリーン
・ハーフNDフィルター
これらはフィルター面を回転させることのできる構造になっている。

右の2つは
・ND4
・ND8
の減光フィルターで、回転機構は備わっていない。

この左右を比較すると一目瞭然、回転機構の備わるフィルターは、レンズに取り付ける際に必要になるデッパリがあるのだ。
このデッパリがフードに引っかかってしまうのである。

とはいえ、左の3つのフィルターのうち、SEL1855にフードが装着できなかったのは一番上の「サーキュラー偏光フィルタ」のみ。
ほかの2つは、ちょっとガリガリしたが、なんとかフードを装着できた。
ようは、サーキュラー偏光フィルタが一番デッパリが大きいのだ。












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5 件のコメント:

  1. すいません。教えて下さい。
    NEX用のプロテクトフィルタを探していて、見た目が薄い「49S PRO1D」を購入しようかと思ったのですが、プロテクタ装着状態でレンズフードとレンズキャップ同時装着はできるのかなと不安に思っていたところこのサイトを拝見しました。
    「サーキュラー偏光フィルタを装着すると、レンズフードが着かない?」とのことですが「49 S MC」や「49S PRO1D」でもそうなんでしょうか?ご存知でしたら教えて下さい。

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    1. 補足ですがレンズは「SEL1855」です。

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  2. のぶヲ様

    コメントありがとうございます。

    レンズフードが着かない理由について、追記をいたしました。
    サーキュラー等いくつかのフィルターを装着するとフードがつかない場合がある理由は、主に回転機構を持ったフィルターが横に出っ張っているためです。

    普通のプロテクター等であれば、おそらく問題なくフードと共に使用できると思います。
    私も普通にPRO1DのプロテクターをSEL1855に使用していますが、フードとの相性も問題ありません。

    参考になりましたでしょうか?

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  3. 安心して「49S PRO1D」を購入できます。ありがとうございました。

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    1. 参考になりましたようで良かったです。
      NEXを使って良い写真を撮ってくださいね。
      私ももっと上達するよう努力します(汗

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